卒業生・修了生からのメッセージ

安藤 ななみ

安藤 ななみさん

ANDO Nanami

九州大学 経済学部 卒業(2018年3月)

大和証券株式会社

経済学部を志す皆さんの大学生活がより実りあるものになるように私の経験をお話ししたいと思います。

まず3年生からは国際金融論を扱う岩田先生のゼミに所属しました。日本という枠組みを超え、世界を視野に幅広い知見を身に着けたいという願望が私の中にあったのです。ゼミでは国際金融論の基礎を学びつつ、ゼミ論文の執筆にあたっては仮想通貨について研究しました。皆さんからすると、論文と聞くととても難しそうにみえるかもしれませんが、同じゼミ生たちと切磋琢磨し、議論を重ねて自身の主張を形にしていくプロセスを経験することは大きな財産となります。九大には優秀な仲間や先輩がたくさんいるのでぜひ周りから貪欲に多くのことを吸収し、そして発信してください。

また、経済学部には学生がグローバルに多様な経験を積むことができるように多くのプログラムが提供されています。私の場合、教育の質向上プログラム(EEP)に参加し、潮先生のご指導の下、混乱するEU情勢の中でECBをはじめとするヨーロッパの金融機関、企業の動きを実際に目の当たりにすることができました。さらに、中国人民大学のサマースクールに参加し、北京において世界各国から集まった講師、学生たちと共に学び、議論する機会を得ました。どちらのプログラムにおいても私の国際感覚を養うことにつながり、グローバルな人脈を得る貴重な機会となりました。

経済学部での4年間は私にとって新たな挑戦の連続でした。私にとって幸運であったのは挑戦する勇気さえあればその機会を大学が、先生方が、あるいは友達が提供してくれる環境にあったことです。皆さんの中には講義を受ける中で意味を見いだせないと感じることもこれからあるかもしれません。しかし、すぐに何かの役に立つような実学を身に着けるだけでは日々変化する社会に対応することはできず、一見自分と無関係の内容であるような講義が意外な所で生きてきたりします。幅広く様々な講義を受け、深い教養を持ち、多くの人と交流すること、挑戦する心を大切にしてください。それができるのがここ、経済学部なのです。

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