本研究は、我が国で急速に普及をみせているアメーバ経営の管理会計システムが、どのようなメカニズムで、管理者や従業員の採算意識と使命感を高め、組織としての業績の向上をもたらすのかについて、経験的に解明しようとするものである。
【学術的意義】
本研究の成果の一部は、会計理論学会の査読付き学会誌である『会計理論学会年報』に掲載され、2018年度会計理論学会賞(論文部門)を受賞した。また管理会計分野の査読付き学術雑誌『メルコ管理会計研究』へ掲載された。さらに産学共同研究の成果である『アメーバ経営の進化』や科研費の共同成果である『ものづくり企業の管理会計』といった学術専門書にも複数の論文が所収されている。
【論文】
(1) * 丸田起大・市原勇一・澤邉紀生「不動産会社のアメーバ経営―サンフロンティア不動産の事例―」,『メルコ管理会計研究』, Vol. 10, 2018, pp. 95-106. (https://doi.org/10.14987/mjmar.10.1_95).
(2) * 丸田起大「会計学の可能性―管理会計の批判的研究の立場から―」,『会計理論学会年報』, Vol. 31, 2017, pp. 15-22.
(3) * 丸田起大「アメーバ経営の導入効果の検証—予定難易度向上と速度連鎖効果」,『ものづくり企業の管理会計(總康行・長坂悦敬編著)』, 2016, pp. 89-101.
丸田起大教授