村尾 徹士ゼミナール

担当教員
村尾 徹士

経済学研究院 経済工学部門 経済システム解析講座

研究テーマ
  • 数値計算経済学(Computational Economics)
  • 企業・産業のシミュレーション分析

村尾ゼミでは,Computational Economics(数値計算経済学)の勉強を行っています.Computational Economics とは,コンピュータ上に経済の模型(経済モデル)を構築し,シミュレーションを通じて現実経済に関する洞察を引き出すことを目的とする経済学の一分野です.

ゼミではまず,Pythonプログラミングの基礎を教科書 [1] を用いて学びます.続いて,教科書 [2] を用いて,Pythonを利用した経済モデルの数値解析技法について学びます.時間発展を伴う多くの経済モデルでは,エージェント(モデルの世界の住人)の行動はマルコフ決定過程(Markov Decision Process)を用いて記述されます.ゼミでは,マルコフ決定過程を動的計画法(Dynamic Programming)によって解く方法を重点的に学びます.プログラムの中身を理解し,様々な経済モデルに独力で応用できるようになることが目標です.マルコフ決定過程/動的計画法は,Google DeepMind社のAlphaGoシリーズで有名になった強化学習理論の基礎でもあるので,その点でも習得することには大きな意義があると考えています.

勉強内容は決して易しくありませんが,基礎から丁寧に,ゆっくりと学習を進めていくことがこのゼミの特徴です.ゼミ生全員が全ての内容を深く理解できるようになることを目標にしているためです.ちょっと難しいことをじっくり時間を掛けて学べることは,学生時代の大きな特権だと思います.ぜひ多くの皆さんに門を叩いて欲しいと思います.

[1] Sargent and Stachurski. Python Programming for Economics and Finance.
[2] Sargent and Stachurski. Quantitative Economics with Python.

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