九州大学 経済学部/大学院経済学府/大学院経済学研究院 GProE[経済学部グローバル・ディプロマプログラム] 九州大学 経済学部/大学院経済学府/大学院経済学研究院 GProE[経済学部グローバル・ディプロマプログラム]

GProE[経済学部グローバル・ディプロマプログラム]

カリキュラム関連情報

GProEのカリキュラムは、「グローバル化がもたらす新しい諸問題を正しく把握し、その解決に向けて挑戦することが出来る人材」(九州大学経済学部規則第2条の2より)を育成するために編成されています。GProE修了のためには、経済学部を卒業するために必要な科目を履修しながら、GProE固有の科目群(下図の赤枠で囲まれた科目群)を履修し、必要な単位を修得する必要があります(履修方法の詳細については『学生便覧』で確認してください)。

カリキュラムマップ

GProEに固有の科目群は、以下の通りです
(【 】は科目群を、[ ]は科目名を示します)

[科目名:GProEへの誘い(1単位)]

グローバル化時代に、グローバル経済・経営を学び、外国語でコミュニケーションをとることの意義を学びます。1年次の末に実施されるGProE選抜を見据え、日本の経済や経営に関する英語講義担当教員、各界でグローバルに活躍する卒業生、留学を経験した日本人の先輩や留学生、留学生センターのアウトバウンド担当教員など、特別講師陣を迎えてオムニバス形式で開講されます。GProEにチャレンジしようと考える皆さんは是非受講してください。

[科目名:短期語学-現地研修(2単位必修)]

GProE修了のために必要な語学力を実践的に養う科目です。日本人学生および英語を母語としない外国人留学生向けの英語による語学研修(アウトバウンド型)と外国人留学生向けの日本語による現地研修(インバウンド型)に分かれます。

アウトバウンド型:クイーンズランド大学(UQ)での短期語学研修

2年次の夏休みに、オーストラリアのクイーンズランド大学(UQ)で、ホームステイを行いながら5 週間の英語研修に参加します。英語の実践的利用のための授業のみならず、経済学に関連する英語での授業も行われます。研修費用(約50万円)の一部はREAPRA(リープラ)基金より助成が行われます(GProEに一般選抜で参加している学生)。

* GProE一般選抜学生以外の学部学生もクイーンズランド大学の短期語学研修には参加できますが、単位が認定されREAPRA(リープラ)基金の助成を受けることができるのはGProE一般選抜学生だけとなります。

インバウンド型:国内インターンシップ・ボランティア

基幹教育の高年次基幹教育科目として開講されている以下の科目のいずれかを履修することを通じて、日本社会で日本語を実践的に運用する能力を鍛えます。

「ボランティア活動Ⅰ/Ⅱ」*

* フロンティア科目の「社会連携活動論:ボランティア」とセットで履修する科目です。

「インターンシップⅠ/Ⅱ」

* フロンティア科目の「社会連携活動論:インターンシップ」とセットで履修する科目です。

グローバル経済・経営基本科目(2単位必修)

[科目名:グローバル化とアジア経済 (2単位)]

[科目名:EU論基礎-制度と経済- (2単位)]

グローバル経済を学ぶ際の基礎知識を提供している科目群(高年次基幹教育科目の「グローバル化とアジア経済」「EU論基礎-制度と経済-」など)を通じて、グローバルな経済や経営を見る眼を養います。

グローバル経済・経営英語科目 (2単位必修)

[科目名:Introduction to Japanese Economy (2単位)]

[科目名:Introduction to Japanese Management (2単位)]

3-4年次で必修となっている長期の交換留学先では、現地の教員や学生から出身国である日本の経済や経営について独自の見解を求められる機会も多いでしょう。ここでは、日本の経済や経営の歴史・特長・課題等について、世界で最も汎用性の高い英語という言語で説明できる力を養います。

グローバル経済経営専門科目 (4単位必修)

グローバルな経済や経営を経済学のツールを用いて把握し、それぞれの分野が直面する諸問題に挑戦する力を養うために、経済学部の各学科で開講されている選択必修科目のうち以下の科目をグローバル経済経営専門科目として学びます。

学科 提供科目
経済・経営学科 経済分析系…国際金融、世界経済、貿易投資分析、国際経済政策、開発経済、現代日本経済論、日本経済史、西洋経済史
産業分析系…産業技術、産業構造、日本経済史、西洋経済史、世界経済、開発経済、現代日本経済論、日本経営論
企業分析系…経営政策、日本経営論、企業会計、国際会計、産業技術、産業構造、国際マーケティング、国際ビジネス
経済工学科 応用ミクロ経済学、応用マクロ経済学
応用計量経済学Ⅰ、応用計量経済学Ⅱ、応用計量経済学Ⅲ
データ工学、経済数学、数理計画

Topics in Global Economy (1単位必修)

外国の主要大学等から教員を招聘し英語で開講される、各分野のホットイシューに関する集中講義です。専門を英語で学ぶことに慣れ、交換留学先での講義に備えます。

グローバル経済特別講義 (1単位必修)

グローバル化の現場で活躍する外部の講師を招聘して開講される特別講義です。グローバルな経済や経営が直面する諸問題を、経済学のツールを用いて具体的に把握し、それぞれの分野が直面する諸問題に挑戦する力を養います。

外国書講読 (経済・経営学科4単位必修、経済工学科2単位必修)

英語で書かれた新聞・雑誌などからナマの情報を得るなどの実践的能力や英語で大学レベルのテキストを読む能力を養います。

交換留学(半期留学4単位必修、7ヶ月以上の留学6単位必修)

3年次の第2クオーター以降4年次終了時までの何れかの時期に、2-4クオーターの期間で交換留学を行い、留学期間の学修成果を以下の方法により卒業単位化します。最大30単位まで認定が可能ですので、1年間の長期留学を行っても、学部を4年間で卒業することが可能です。

  1. 単位読替:留学先で履修した科目の経済学部の専門科目(未履修)への読み替え。
  2. グローバル特論:留学先で履修した科目に対応する経済学部専門科目が無い場合または当該科目を本学で履修済みである場合、グローバル特論科目として認定。
  3. クロスボーダー特別演習:留学期間中に演習科目の指導教員が各種メディアや現地面談等を通じて定期的に指導。

    GProE3-4年次「交換留学」に向けての履修上のQ&A

GProEカリキュラムの総仕上げとして、日本人と留学生が混在するゼミでの演習を通じて、母語でない言語で卒業論文を完成させます。

内外混在少人数演習(4単位必修)

日本人と留学生が混在して学ぶゼミで、日本人は英語で、留学生は母国語以外の言語(日本語または英語)で、それぞれ専門分野の研究報告やディスカッションなどを行いながら、GProE論文の執筆準備を行います。

GProE論文(8単位必修)

経済・経営もしくは経済工学の専門に関する研究成果を、日本人は英語で、留学生は母国語以外の言語(日本語または英語)で、グローバル経済ディプロマ論文としてまとめます。論文の執筆は、経済・経営学演習/経済工学演習担当教員と、内外混在少人数演習担当教員の指導のもとで行われます。

大学院への進学を目指すGProE生向け

GProEの選抜に合格した学生には、経済学部・学府が実施している「学部・学府一貫教育プログラム」への参加資格が同時に付与されます。同プログラムは、大学院修士課程を経て専門研究者や専門職を目指す意欲と能力のある学生を、学部と大学院の両課程を貫いて育成するための特別プログラムです。同プログラムへの参加を許可された学生は、4年次から「学部・学府共通科目(学部特別専門科目)」の履修が認められ、さらに4年次前期にプログラム参加学生向けに実施される大学院経済学府修士課程「特別選抜試験」に合格すれば,最短5年間(学部4年間+修士1年間)で、学士及び修士の双方の学位を取得することができます。