経済学研究院長挨拶

経済学研究院長(経済学部長・経済学府長)
岩田健治
磯谷明徳前研究院長を引き継いで、2019年4月1日より経済学研究院・学府・学部の運営を担うことを経済学研究院教授会より委ねられました。以下では、経済学部・学府に在籍する学生・大学院生、そして受験生とその保護者、本学部・学府卒業生、さらには在籍学生・大学院生の関係者の皆様に、本経済学部・学府の現在を伝えると同時に、本学部・学府のこれからに向けての取組についても述べたいと思います。

2014年に創立90周年を迎えた九州大学経済学部は、新キャンパスで未来を拓きます。

2018年9月に新キャンパスへ全面移転した本学部は、長い伝統を誇ります。1924年に九州帝国大学法文学部経済科として発足して以来、この90余年の間に、経済学部、大学院修士課程・博士課程を巣立っていった人びとは、2万人に迫ろうとしています。民間企業、そして学界や官公庁にも多くの優れた人材を輩出することによって、日本経済の発展に貢献するとともに、教育・文化、ひいては日本社会全体の発展に貢献してきました。
 本学部・学府は、先輩たちが築いてきたこの伝統を受け継ぎ、ますます変化を速め複雑化・多様化しつつある現代社会のなかで、経済の動向を的確に把握し、創造的な問題解決能力を持ち得る人材を育成することを目標としています。

経済学部には、1000名を超える学生が在籍し、入門科目から専門性の高い科目へと、学年の進行とともに積み上げていく体系的カリキュラムのもとで学んでいます。

学部では積み上げ方式のカリキュラムが体系的に提供され、すべての学年において自らの学習目的に沿った小人数の演習(ゼミナール)を受講することができます。さらに経済学部には、「修学カルテ」を用いたユニークな修学指導の体制があります。修学指導は、年2回実施され、1年次の前期終了時には、1年生全員に対する面談が実施されます。大学院への進学をめざす学生には、「学部・学府一貫教育プログラム」という独自のプログラムが用意されています。3年前期までに優秀な成績をおさめた学生やゼミ指導教員からの推薦を受けた学生が、このプログラムに応募でき、プログラム参加を認められた学生は、4年次から大学院講義を受講し、修士課程特別選抜試験を受験することができます。

伝統を引き継ぎ、創立100周年に向けて新たなチャレンジを!

21世紀に入り新たな段階に入ったグローバル化は、本学部での教育のあり方にも様々な課題を突きつけています。経済学部では、2018年度に、グローバル人材育成を目指す教育プログラムとして「経済学部グローバル・ディプロマプログラム(GProE)」をスタートさせました。このプログラムで育成を目指すグローバル人材とは、「新時代のグローバル化に対応可能な経済学の専門的知識を体系的に備えた人材」です。このプログラムに選抜された学部生に対しては、「グローバル人材育成REAPRA基金」による奨学金制度が用意され、高い専門性とともに英語等でのコミュニケーション能力、プレゼン・ディスカッション能力などを身につけることができます。
 さらに、2018年度には、九州大学の他の文系学部と協働し「文系4学部副専攻プログラム」を立ち上げました。このプログラムを通じて、経済の専門性を学びながら、専門を超える学際的課題について考えたり、別分野の専門の扉をたたいたりすることができます。
 2020年初より新型コロナウイルスが世界に蔓延し、世界経済も大きく損傷しています。こうした中、経済学部・学府・研究院が直面する新しい教育研究上の諸課題に次の100年を見据えて積極果敢に挑戦し、2024年の経済学部創立100周年を迎えたいと思います。
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