卒業生・修了生からのメッセージ

伊藤 朱里

伊藤 朱里さん

ITO Akari

九州大学経済学部卒業を経て
九州大学経済学府修了(2022年3月)

福岡県庁

「成長はしなくてもよい。変化することが大事。」ゼミでお世話になった教授から教わり、今でもふと思い出す言葉です。苦手なことをできないことと決めつけず、臆せずチャレンジしてみることで視野が広がるよ、という意味に解釈しています。

私の場合、苦手なことと言えば人前で話すことでした。ゼミに入った当初は、報告の際に緊張で声が震えるほどだったことを思い出します。しかしそんな私でも、九州大学での6年間の学生生活を通じて、数々のノウハウを学び、体験を重ね、最後には、落ち着いた態度で学会の研究報告をできるまでになりました。そのノウハウ、体験のほとんどが、ゼミを通じて学んだものです。

私の所属していたゼミでは、3年次の一年間は、4年次での論文作成のための助走期間と位置付けられ、図書館やネットでの文献検索の方法、レジュメの作成方法から報告の作法までをみっちり仕込まれます。ゼミの同期と一緒になってひいひい言いながらなんとかついていったかんじでしたが、一次情報をmisreadせず、また、misleadしないように他者に伝えることについて真剣に考えたことが、社会人となった今活きているように感じます。

また、体験を通じて得たものも大きかったです。修士に入ってから、研究室内の自主ゼミでの報告、講義での報告、一年に一度開かれるポスターセッションでの報告、最後には学会での報告と、報告する機会が数多くありました。そして、教授や研究室のメンバーをはじめとするさまざまな方から数多くのフィードバックを受けることができました。いただいた意見をきっかけに研究が展開していく場面が多くあり、そのたびに環境に感謝しました。なにより、自分が書いたり話したものに対して、誰かが真剣に意見をしてくれることを嬉しく思いました(それは学部時代も同様です)。

九大経済学部への入学を検討されている皆さんには、自分のやっていることに対して真剣に応えてくれる人が大勢いるんだということを、声を大にして伝えたいです。ゼミに限らず皆さんの可能性を広げる機会を沢山得ることができると思います。

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